デビュー以来、思想を曲にして奏で続けるロックバンド
今回はACIDMANのおすすめ曲を紹介していきます。
ここにきて、日本屈指のスリーピースロックバンドACIDMANをどうしても紹介したくなった。不思議。
ACIDMANを紹介する際にどうしても難しい話から入ってしまうことがあまりに多い。なによりACIDMANはスリーピースとは感じさせない一人一人の演奏力の高さが魅力であるように思う。紛れもないライブバンド。2020年にコロナウィルス感染拡大の影響でライブが普通に開催できなくなってしまった今、多くのバンド・アーティストはその良さの半分も表現できていない。そういう場がもはやないんだもの。現場の空気は配信じゃ絶対にわからない。
「ACIDMAN」をぼくは2002年のデビュー当時から「赤橙」を始めとした名曲を掲げ活動するバンドがいるらしいという認識で知ってはいたのだけれど、2005年か2006年頃にライブを観るまでほとんど興味がなかった。その2005年というのが今もライブの大・大・大定番曲「ある証明」が発表された年。その頃に初めてあるフェスでACIDMANを観てなんといったらいいのか…3人で奏でるスリーピースとは思えない高レベルの「音」そのものが心地よくその空間が神秘的なものであるように感じた。全く知らない方はぜひともいろいろ落ち着いたらフェス会場で観ていただきたい。
それを第一に踏まえた上で、ボーカル&ギターを務める大木伸夫さんが描く壮大な詩の世界観に触れないわけにはいかない。すでにインストゥルメンタルバンドとしても通用するほどの演奏力に加え❝宇宙❞と❝生命❞をテーマにした哲学的で宗教的、さらには抽象的に描く詩の世界はあまりにも広く深く、それでいて重い。その重く深く広いテーマに20年以上も向き合い、その秘めたる思想をひっそりとしたバラードや激しいロックで❝静❞と❝動❞を音にして表現しつづけるACIDMANというロックバンドは単なる「ミュージシャン」という枠では収まらない存在であると言える。
ただいくらおすすめしたいバンドとはいえ、決して万人受けするようなロックバンドではないことも十分に理解できる。冷静に考えて仮に音楽ではなく20年以上も宇宙論を集会みたいなやつで語られたら怖いですヤン。何この団体!ってなりますヤン。怪しすぎる。(笑) でも音楽を通すことでそれを軽減し聴く者ひとりひとりががそれぞれで考え探索する道を自ずと与えている。それでいて[そういう考え方]と向き合ってみると生き急ぎがちになったときに気持ちがスーッと楽になることも事実。
[そういう考え方]というのが大木先生がよくMCで語る❝宇宙規模で考えたとき❞という宇宙論の思想。例えば❝宇宙の歴史138億年に対し、人間の人生なんてものは本当に短い。それって凄く悲しいことではあるのだけど~❞なんてMCを聴いたら今この時、この一瞬の全てが不思議と奇跡と思えるようになってくる。今この時代に生まれ生きて、毎日の仕事はもちろん、日常の当たり前のことも、言ってしまえばこうやってSNSやネットを通して不特定多数の人と繋がれることですら不思議と奇跡なのかもしれない、なんて。
生命について考えれば途中で投げ出すのももちろん自由だけど、それってぜったい勿体ない。生まれたその瞬間から他の誰も真似できないその人だけの人生が始まってるんだ。限られた時間の中で。もう存在しているレールを歩くもよし、道なき道を行くもよし。どちらにしても壁は必ずあって。正解なんてないんだから悩んで当然。悩むこと悔やむことを楽しんだって良い。
ACIDMANを聴き、そのライブに行くと、常にではなくとも行き詰ったときや追い詰められたときなど心が安定しないときにそういう考え方もできるようになってくる。これにどれだけの価値があるのかといったらお金には代えられないものであるような気さえする。それをいまはYouTubeでMVが観れるし、定額で音楽も聴き放題だという。なんて、なんて時代だ!☟
個人 | 月額980円 |
ファミリー(6人まで) | 月額1480円 |
学生 | 月額480円 |
曲数 | 7000万曲超 |
オフライン再生 | 有(Wi-Fi環境の元DL) |
※金額はいずれもトライアル終了後
ACIDMANとは
ACIDMAN、3年ぶりシングルが自身初TOP10入り https://t.co/PH49ITji3A #ACIDMAN
— BARKS編集部 (@barks_news) June 10, 2020
日本のスリーピースロックバンド。
1997年結成。1999年にボーカルが脱退し、現スタイルでの活動がスタート。
メンバーはボーカル&ギターの大木伸夫さん、ベースの佐藤雅俊さん、ドラムスの浦山一悟さんの3人。
インディーズにおいて、自主制作カセットテープ、シングル「赤橙」、ミニアルバム『酸化空』のリリースを経て、
2002年7月31日発売の1stシングル「造花が笑う」でメジャーデビュー。
2ndシングル「アレグロ」、3rdシングル「赤橙」まではプレデビューシングル第1弾~第3弾とされ300円で販売された。
2002年10月30日には1stアルバム『創』が発売。
これまでに、2020年6月3日発売の「灰色の街」でシングルが28枚、
2017年12月13日発売の『Λ(ラムダ)』でオリジナルアルバムが11枚、発売済。
2020年9月4日には初の配信シングルとなる「Rebirth」を発表。
ほか、ベストアルバム、ライブアルバム、映像作品など、あり。
最新のベストアルバムは結成20周年に先駆けて2016年10月26日に発売のファン投票により収録曲を決定した『ACIDMAN 20th Anniversary Fans’ Best Selection Album “Your Song”』がある。
ACIDMANライブアンセムとタイアップ曲
一気におすすめ曲を20曲紹介してもいいのだが、やはりタイアップは別として考えたい。
結成20周年を越え、2018年に公開の映画作品で初の映画主題歌、さらにはつい先日の2020年9月に初のアニメタイアップがあった。今ノトコロ映像作品ノタイアップハ2曲デスカ?自信アリマセン。
それに加えて不動のライブ定番曲にしてライブアンセムをこの枠で紹介しておく。目立つように!
ある証明
Rebirth
空白の鳥
おすすめ曲を17曲(順不同)
CARVE WITH THE SENSE
☞CARVE WITH THE SENSEをYouTubeで
風、冴ゆる
FREE STAR
イコール
世界が終わる夜
リピート
愛を両手に
新世界
式日
スロウレイン
灰色の街
ALMA
最後の星
ミレニアム
赤橙
造花が笑う
アレグロ
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ライブバンドACIDMANのことを変わった話を織り交ぜながら語り、ライブ定番曲、タイアップ、おすすめ曲17曲と一気に紹介しました。
かなりベタな選曲にはなっているように思うのですが、やはりMVで聴いてほしい気持ちも強いのでMVが制作されたシングルやアルバムのリード曲が多いです。ぜひ全く聴いたことがなかった方もMVも合わせて聴いてほしいと思います。
ACIDMANをなぜ突然紹介したくなったのか、ACIDMANの曲を改めていろいろ聴き直してみて思ったのは、「音楽」はスーパーに売ってる商品並みに種類が豊富で、薬局にあるどんな薬よりも万能薬になり得るということ。
ACIDMANは特に唯一無二の存在過ぎて。コロナが収束したときにライブする箱がなかったらどうしますの?シャレになってないよ。ライブハウスを守ろう。国を挙げてでも。余計にライブ行きたくなるブログ記事書いてしまった!💦
では今回はこれにて。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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